
睡眠時無呼吸症候群の検査と治療について
福島生協病院では、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査および治療を行っています。
睡眠時無呼吸症候群とは
毎晩激しいいびきをかく人で、いびきの合間に一定時間無呼吸になってしまう病気を、SAS(Sleep Apnea Syndrome)といい、日本では、『睡眠時無呼吸症候群』とよばれています。
日本の人口の約1~2%いるといわれており、1994年のアジア睡眠会議のシンポジウムの報告では、200万人と推定されています。
健やかな眠りができないことで、睡眠不足となり、気分不良や食欲の減退が起こったり、高血圧や心臓発作、脳卒中などの疾患を引き起こしたり、過労死や夜間の突然死との関連も指摘されています。
チェックしてみてください
睡眠中に・・・
- 毎晩、激しいいびきをかく。睡眠中、寝返りや体動が激しい。
- 眠りが浅い。何度も、トイレに起きる。朝起きた時、寝床が湿っている。
日中に・・・
- 朝起きた時、疲れた感じがある。
- 朝、頭が痛かったり、重い感じがする。
- 日中、眠たくなる。よく居眠りをする。
- 仕事への集中力がない。
身体の状態や生活スタイルで・・・
- 肥満がある。
- 高血圧がある。
- 男性で、首周りが42センチ以上ある。
※ふたつ以上あてはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
検査と治療
ポリグラフという検査を行います。この検査は、頭や顔・胸・腹などに電極やセンサを装着して睡眠をとっている間に、心電図、呼吸状態や、血液中の酸素濃度など、種々の生体情報を測定します。自宅で行うこともできます。
治療については、患者さんによって異なりますが、肥満の改善を基本として、睡眠時の呼吸を改善するための器具の装着等を行う場合もあります。
まずは、ご来院ください。医師による問診から始まります。
適切に検査・治療が行われれば、決して怖い病気ではありません。ポリグラフという検査は、睡眠の深さや質まで判定できますから、いい眠りをしているかまで検査することができます。上記のチェック項目などから、心当たりのおあり方は、まずはご来院の上、ご相談ください。